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2023.09.29更新

 

【ブログ内容】
「歯ぎしり」とは、寝ているときや無意識のうちに強いアゴの力でギリギリ歯と歯を擦り合わせることです。歯科では歯ぎしりのことを「ブラキシズム」と呼んでおり、いくつかの種類に分かれています。
歯ぎしりをする理由は明確には解明されていませんが、ストレスや噛み合わせが大きく関わっていると考えられています。
歯ぎしりを放置すると、顎関節症や歯が割れるなど、口の中にさまざまな症状が現れてきます。歯ぎしりを自覚していたり、誰かに指摘されたら、放置せずに歯科医院を受診しましょう。今回は歯ぎしりの原因とその治療法について説明していきます。

目次
・歯ぎしり(ブラキシズム)の種類
グラインディング
クレンチング
タッピング

・歯ぎしりの原因
ストレス
歯並び、噛み合わせ

・歯ぎしりの症状
歯の症状
骨の症状
顔まわりの症状

・歯ぎしりの治療法
噛み合わせ、歯並びの治療
マウスピース
筋肉マッサージ
ボトックスによる治療

<h2>歯ぎしり(ブラキシズム)の種類</h2>
歯ぎしりの種類は大きく分けて3つあります。
<h3>グラインディング</h3>
最も一般的なブラキシズムの種類です。上下の歯を前後左右に擦り合わせ、ギリギリと音がするのが特徴的です。歯が大きく削れたりすり減ったりしてしまうタイプのブラキシズムです。
<h3>クレンチング</h3>
上下の歯に力を入れて強く噛み締め、食いしばりをするタイプのブラキシズムです。音がしにくいため、周囲の人にはあまり気づかれません。クレンチングをしている方は噛む筋肉が肥大して、顎が発達しているのが多くみられます。
<h3>タッピング</h3>
上下の歯をカチカチとぶつけ合うブラキシズムです。比較的頻度が少ないタイプです。

<h2>歯ぎしりの原因</h2>
<h3>ストレス</h3>
歯ぎしりの原因で最も多いといわれているのがストレスです。ストレスに対する生体の防御反応としての生理的な現象としてブラキシズムをするということが明らかになってきました。ストレスが原因で無意識に顎の筋肉が緊張しているということが多くみられます。

<h3>歯並び、噛み合わせ</h3>
虫歯を放置していたり、とれた詰め物をそのままにしていたりといった噛み合わせの問題があることで、使う顎の筋肉のバランスが不安定になり歯ぎしりを引き起こすことがあります。また、歯並びが原因で顎に不均衡な力がかかることも多いです。

<h2>歯ぎしりの症状</h2>
<h3>歯の症状</h3>
歯に現れる症状としては、歯に大きな力がかかることにより詰め物が取れたり、壊れたりすることがあります。また健康な歯が割れてしまったり、歯を支える根っこの部分に応力がかかって根元がくさび状に欠けてしまうこともあります。応力が大きくなると歯の根っこを支えている「歯根膜」という繊維に炎症が起こり、噛むと痛いといった症状が出ることもあります。

<h3>骨の症状</h3>
歯ぎしりを長期間続けていると、口の中の骨に持続的な力が加わり、骨が膨らんでくることがあります。まるで歯ぐきが腫れているように見えますが、歯ぐきの下の骨が異常に発達してできたもので、骨隆起といいます。

<h3>顔まわりの症状</h3>
歯ぎしりは顔まわりの噛む筋肉を通常以上に使っている状態なので、肩こりや頭痛を引き起こすことがあります。また顎の噛む筋肉である咬筋が異常に発達しやすいので、いわゆるエラが貼っている状態になりやすいです。

<h2>歯ぎしりの治療法</h2>
<h3>噛み合わせ、歯並びの治療</h3>
噛み合わせの不調や歯並びが原因の歯ぎしりは、それらを治療して原因を取り除くことができれば治ります。未治療の歯を治療したり、歯列矯正の治療をすることで大きく改善することができます。

<h3>マウスピース(ナイトガード)</h3>
マウスピース、特に寝ている間に使用するナイトガードをつけることで、歯と歯がぶつかって削れたり欠けたり、詰め物や被せ物が壊れるのを防ぐことができます。また、顎関節症が改善したり、噛む筋肉の緊張がほぐれたりする効果もあります。マウスピースにもさまざまな種類があり、患者様に合わせてお作りしておりますので、ぜひご相談ください。

<h3>筋肉マッサージ</h3>
噛むときに使っている筋肉は大きいもので咬筋、側頭筋があります。歯ぎしりで凝り固まったこれらの筋肉をマッサージでほぐすこともとても効果があります。小さな円を描くように、少し痛気持ち良いぐらいがちょうど良いです。マッサージは気づいた時にご自身で実践することができますし、筋肉をほぐすので小顔効果も期待できます。

<h3>ボトックスによる治療</h3>
ボトックスとは、ボツリヌストキシンというタンパク質が主成分で、筋肉を弛緩させる効果があります。しわ取りなどで使われる比較的有名な治療ですが、歯科では歯ぎしりや食いしばりの治療に使われています。発達した咬筋を弛緩させることができるので、小顔効果もあります。効果の持続力は個人差がありますが、約半年となっています。永続的な効果はありませんので、定期的に治療をしていただくことでより持続時間が長くなり、改善していく傾向にあります。

<h2>まとめ</h2>
いかがでしたか?今回は歯ぎしりの原因とそれによって引き起こされる症状、治療法について簡単に説明いたしました。歯ぎしりの原因はさまざまあり、患者様ごとに最適な治療法も異なっています。いくつかの治療法を提示いたしますので、歯ぎしりで悩んでいる方はぜひ当院にご相談ください。

投稿者: 柏木歯科医院

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