スタッフブログ

2023.11.12更新


 
【内容】
妊娠され体の変調や生活習慣の相談をされる方で、歯周病のお話もよく出てきます。歯周病の詳しいお話をしてゆきます。是非参考にして下さい。

目次
・妊娠中は歯周病が悪化しやすいですか?
  ホルモンバランスの変化
つわり
妊娠性歯肉炎
妊娠性エプーリス
歯垢コントロールが重要
・歯周病がおなかの子供に与える影響
・歯科治療を受けられるタイミング
・安定期に入ったら一度歯科医院に
・まとめ

<h2>妊娠中は歯周病が悪化しやすいですか?</h2>
妊娠中は、体の変化によって、歯周病の原因となる細菌が増えたり、歯肉の炎症や出血が起こりやすくなったりします 。

<h3>ホルモンバランスの変化</h3>
妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって、歯周病の原因となる細菌が増えたり、歯肉の炎症や出血が起こりやすくなったりします 。特に、妊娠中期から後期にかけては、プロゲステロンというホルモンの分泌量が増えて、血管の透過性が高まります。そのため、細菌に対する免疫力が低下したり、血流量が増えたりして、歯肉の腫れや出血が激しくなることがあります。

<h3>❶つわり</h3>
つわりは、妊娠初期におこる吐き気や食欲不振などの症状のことです。つわりは個人差がありますが、多くの場合は妊娠4〜5週目から始まり、妊娠12〜16週目頃に収まると言われています。
つわりによって口腔内ケアが充分に行えないことも多くあります。それによって、以下のような問題が起こる可能性があります。
❶―⑴歯ブラシを口に入れると吐き気を催すため、歯磨きがしづらくなる。
❶―⑵食欲がなくなって偏食になったり、甘いものや酸っぱいものを好んだりする。
❶―⑶嘔吐することで胃酸が口内に残り、エナメル質を溶かしたりする。
❶―⑷よだれが増えて口内がネバネバしたりする。
これらのことは、歯垢(プラーク)の増殖や付着の原因となります。つわりの時期は特に注意して、正しいケアを行う必要があります。妊娠中のつわりと歯周病のケア方法としては、以下のようなことが挙げられます。
❶―⑸体調が良い時にしっかりと歯を磨く。歯間ブラシやデンタルフロスも使ってプラークや歯石をしっかり除去する。
❶―⑹水分をこまめに摂る。口の中が乾燥すると細菌が増えやすくなるため、お水や無糖の飲み物を飲む。
❶―⑺ガムを噛む。唾液の分泌を促進する効果がある。ただし、キシリトールの含有率が高い歯科用のガムを選ぶ。

<h3>妊娠性歯肉炎</h3>
妊娠性歯肉炎とは、妊娠中に歯肉に炎症が起こることを指します。
妊娠性歯肉炎は一時的なもので、出産後には自然に治ることもありますが、放置すると歯周炎に進行する可能性もあります。

<h3>妊娠性エプーリス</h3>
妊娠性エプーリスとは、妊娠中に歯肉にできる良性の腫瘍のことです。妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増えて、歯肉の血管の透過性が高まります。そのため、細菌に対する免疫力が低下したり、血流量が増えたりして、歯肉の炎症や出血が起こりやすくなります。これが妊娠性エプーリスの原因と考えられています。
妊娠性エプーリスは、主に妊娠初期から中期にかけて発症し、歯間の歯肉が腫れて赤くなります。触ると痛みや出血があることもあります。妊娠性エプーリスは、出産後に自然に小さくなるか消えてしまうことが多いですが、放置すると歯周病に進行する可能性もあります。

<h3>歯垢コントロールが重要</h3>
歯垢コントロールをし、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を減らしましょう。歯垢は、歯の表面に付着した細菌のかたまりで、食べ物や唾液と結合して増殖します。歯垢が石灰化すると歯石になり、さらに細菌の付着を促進します。歯垢や歯石に含まれる細菌が、歯茎や歯を支える骨に炎症を起こします。これが歯周病です。歯周病は、初期段階では歯茎の赤みや腫れ、出血などが見られます。これを歯肉炎と呼びます。歯肉炎が進行すると、骨が溶かされて歯周ポケットが深くなります。これを歯周炎と呼びます。歯周炎になると、歯がグラグラになったり、抜け落ちたりする恐れがあります。
毎食、歯を磨きましょう。歯磨きは、歯垢を物理的に除去する最も基本的な方法です。歯磨き粉や電動歯ブラシを使うと、より効果的に歯垢を落とすことができます。特に、歯間や奥歯などの磨きにくい部分に注意して磨きましょう。

<h2>歯周病がおなかの子供に与える影響</h2>
妊娠中の歯周病は赤ちゃんにも影響を与えることがわかっています。歯周病の細菌は血液や唾液を介して胎盤や羊水に入り込むことがあります。その結果、胎盤や羊水の感染や炎症を引き起こして、早産や低体重児のリスクを高めることがあります。

<h2>歯科治療を受けられるタイミング</h2>
妊娠中に歯科治療を受けることはできますが、妊娠時期によって注意点があります。一般的には、妊娠中期(妊娠16~28週)が治療を受けるのに最適な時期とされています。妊娠初期(妊娠1~15週)は、切迫流産の危険性があるため、緊急を要する治療以外は控える方が良いでしょう。妊娠後期(妊娠29~40週)は、治療台に仰向けになるとお腹が圧迫されやすく、負担が大きくなります。特に臨月に入るといつ陣痛が始まってもおかしくないので、治療は控えた方が安心です。
歯科治療を受ける場合は、必ず歯科医師に妊娠していることを伝えてください。体調が悪いときや姿勢が辛いときは無理をせず、日時を変更したり休憩したりしてください。

<h2>安定期に入ったら一度歯科医院に</h2>
安定期に入ったら一度歯科医院にて歯石除去を受けることをおすすめします。歯石は歯周病の原因となる細菌のかたまりで、歯ブラシでは取り除けません。歯科医院では専用の器具で歯石を落としてくれます。歯石除去の頻度は個人差がありますが、歯科医院でプロフェッショナルケアを受けることで、歯周病の予防にもなります。

<h2>まとめ</h2>
毎日の口内ケアが大切です。妊娠中は歯周病になりやすく、胎児にも悪影響を及ぼす可能性があります。体調が良い時にしっかりと歯を磨き、口内環境を改善することができます。お口の中の健康は全身の健康にも関係していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

投稿者: 柏木歯科医院

2023.11.03更新

【内容】

先日、智歯(親知らず)が痛くて、プロサッカー選手がサッカーの大きな試合に出られなかったというニュースがありました。
大人の方でも智歯(親知らず)の痛みが出ると、
仕事や生活に大きな支障が出てしまうのを、よく目にします
智歯(親知らず)抜歯について気にされている方が多いと思い、今回お話させて頂きます。
是非参考にして下さい。

目次
・智歯(親知らず)抜歯とは何か?
・智歯(親知らず)抜歯した方がいいケース
・智歯(親知らず)抜歯しなくてもいいケース
・智歯(親知らず)抜歯のタイミングをのがすとどうなるか?
・智歯(親知らず)抜歯の際の合併症はあるか?
・智歯(親知らず)抜歯の流れ
・智歯(親知らず)抜歯の所要時間
・まとめ

<h2>智歯(親知らず)抜歯とは何か?</h2>
智歯(親知らず)抜歯とは、親知らずと呼ばれる第三大臼歯を抜く手術のことです。智歯(親知らず)は、口腔内の一番奥に生える歯で、10代から20代の間に生えてくることが多いです。真っ直ぐに生えないことや、歯肉や骨の中に埋まっていることが多くあります。周囲の歯や歯肉に炎症や感染を引き起こしたり、歯列矯正の障害になったりする可能性があります。そのため抜歯が必要になる場合があります。

<h2>智歯(親知らず)抜歯した方がいいケース</h2>
そこで、智歯(親知らず)を抜歯した方がいいケースについて、以下のようにまとめました。
<h3>智歯(親知らず)が横向きや斜めに生えている場合</h3>
この場合、智歯(親知らず)は手前の歯を押して歯並びを悪くしたり、歯肉や粘膜を傷つけたりする恐れがあります。また、智歯(親知らず)が完全に生えきらないで歯茎に覆われた状態になると、食べ物や細菌が溜まりやすくなり、痛みや腫れを引き起こす炎症を起こしやすくなります。重症化すると全身の症状や命に関わる危険性もあります。
<h3>智歯(親知らず)が虫歯や歯周病になっている場合</h3>
智歯(親知らず)は口の中の一番奥にあるため、歯磨きが行き届かないことが多くあります。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。虫歯や歯周病になってしまうと、智歯(親知らず)だけでなく隣接する第二大臼歯も影響を受けることがあります。虫歯や歯周病は放置すると進行してしまうので、早めに治療する必要があります。
<h3>智歯(親知らず)が噛み合わせに関与しない場合</h3>
智歯(親知らず)が噛み合わせに関与しないで対顎の歯肉を噛んでしまう場合もあります。これは、智歯(親知らず)が不要な負荷をかけていることを意味します。また、噛み合わせが悪いと食事や発音に支障をきたすこともあります。歯科矯正治療を受ける予定がある場合も、智歯(親知らず)が他の歯の動きを妨げる可能性があるので、抜歯することが推奨されます。

<h2>智歯(親知らず)抜歯しなくていいケース</h2>
智歯(親知らず)が生えてくると、歯並びや健康に悪影響を及ぼすことがありますが、必ずしも抜歯する必要があるわけではありません。智歯(親知らず)を抜かなくてもいいケースについて、以下のようにまとめました。
<h3>智歯(親知らず)が正常に生えている場合</h3>
智歯(親知らず)が真っ直ぐに生えてきて、噛み合わせや歯並びに問題がない場合は、抜かなくても大丈夫です。ただし、智歯(親知らず)は虫歯や歯周病になりやすいので、他の歯と同様にきちんと歯磨きをしてお手入れする必要があります。
<h3>智歯(親知らず)が埋まったままで問題がない場合</h3>
智歯(親知らず)が歯茎や骨の中に埋まっていて、炎症や痛みなどの症状がない場合は、抜かなくてもいいことが多いです。ただし、定期的にレントゲンやCTで智歯(親知らず)の状態をチェックする必要があります。

<h2>智歯(親知らず)抜歯のタイミングをのがすとどうなる?</h2>
智歯(親知らず)を抜歯しないで放置すると、以下のようなリスクがあります。
<h3>歯並びが悪くなる</h3>
智歯(親知らず)が手前の歯に圧力をかけることで、歯並びが乱れることがあります。これは、見た目だけでなく、噛み合わせや歯の健康にも影響します。
<h3>歯周病をひきおこす</h3>
智歯(親知らず)が歯茎に覆われた状態になると、食べ物や細菌が溜まりやすくなり、痛みや腫れを引き起こす炎症を起こしやすくなります。重症化すると全身の症状や命に関わる危険性もあります。
<h3>虫歯や歯周病になる</h3>
智歯(親知らず)は口の中の一番奥にあるため、歯磨きが行き届かないことが多くあります。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。虫歯や歯周病になってしまうと、智歯(親知らず)だけでなく隣接する第二大臼歯も影響を受けることがあります。
<h3>顎骨や神経に障害を与える</h3>
智歯(親知らず)が顎骨の中に埋まっている場合、顎骨の中で感染したり、顎骨を溶かしたりすることがあります。また、下顎神経に近い場合、神経を圧迫したり損傷したりすることがあります。これらは、顔のしびれや感覚障害などの重大な後遺症を引き起こす可能性があります。

<h2>智歯(親知らず)抜歯の際の合併症はある?</h2>
智歯(親知らず)抜歯にはいくつかの合併症が起こる可能性があります。今回、具体的な例を9つ紹介します。
①智歯(親知らず)が隣の歯や顎骨に近接している場合、抜歯時にそれらを傷つけたり、骨折したりする恐れがあります。
②智歯(親知らず)が完全に生えきらないで歯茎に覆われている場合、抜歯時に歯茎を切開したり、骨を削ったりする必要があります。これは出血や炎症を引き起こす可能性があります。
③智歯(親知らず)が上顎洞と交通している場合、抜歯時に上顎洞に穿孔したり、智歯(親知らず)が上顎洞内に迷入したりする恐れがあります。これは鼻から血液や水が漏れたり、上顎洞炎を引き起こしたりする可能性があります。
④智歯(親知らず)が下顎神経に近接している場合、抜歯時に神経を圧迫したり損傷したりする恐れがあります。これは唇や舌のしびれや感覚障害を引き起こす可能性があります。
⑤抜歯後には少量の出血が見られることがありますが、通常はガーゼを噛んで圧迫することで止まります。しかし、出血が数時間以上続く場合や、血液が唾液と混じって多く見える場合は、再度、歯科医院に連絡する必要があります。出血の原因としては、局所的な損傷や感染症のほか、全身的な血液凝固異常や抗凝固薬の影響などが考えられます。
⑥抜歯後には中程度から重度の疼痛(とうつう)が見られることがあります。通常は鎮痛薬や冷却法などで対処できますが、痛みが長引く場合や悪化する場合は、感染症やドライソケットなどの可能性があります。
⑦抜歯後には細菌や食べ物などが傷口に入り込んで感染症を引き起こす可能性があります。感染症の症状としては、発熱や腫れ、膿の排出などが見られます。感染症を予防するためには、抜歯前後に抗生剤を服用したり、抜歯後には清潔なガーゼで傷口を保護したり、強くうがいをしないようにしたりする必要があります。
⑧ドライソケットとは、抜歯後に傷口にできる血の塊(血餅)がなくなってしまい、骨が露出した状態になることです。これは抜歯後の痛みや腫れを長引かせる原因になります。ドライソケットの原因としては、抜歯時の侵襲や炎症、感染症、喫煙などが考えられます。ドライソケットの治療としては、傷口に麻酔薬や抗菌薬を含んだ詰め物を入れたり、鎮痛薬を服用したりすることがあります。
⑨顎骨壊死とは、歯茎の組織から顎骨が露出した後にその部分の骨が死んでしまう病気です。これは痛みや歯の動揺、膿の排出などを引き起こします。顎骨壊死の原因としては、抜歯時の損傷や感染症のほか、頭頸部への放射線療法やビスホスホネート系薬剤の使用などが考えられます。顎骨壊死の治療としては、損傷した骨の一部を削り取ったり、抗菌薬を服用したりすることがあります。

<h2>智歯(親知らず)抜歯の流れ</h2>
まず、レントゲンやCTなどで智歯(親知らず)の位置や形態を確認し、抜歯の必要性や方法、リスクなどを説明します。
次に、智歯(親知らず)の周りを消毒し、智歯(親知らず)の周りの歯茎に麻酔の注射をして、痛みや出血を抑えます。
その後、歯と顎の骨に手用器具を入れ、力をかけて歯を脱臼させてから、歯を抜きます。
智歯(親知らず)が横向きや斜めに生えている場合は、歯茎を切り開いたり、骨を削ったりする必要があります。
智歯(親知らず)が完全に生えきらないで歯茎に覆われた状態になる場合は、食べ物や細菌が溜まりやすくなり、痛みや腫れを引き起こす炎症を起こしやすくなります。 この場合は、歯茎を切り開いて抜歯します。
歯を抜いた後、傷口に残っている「膿の袋」や「不良な組織(肉芽組織)」を取り除きます。
最後に、傷口にガーゼを当てて止血します。
歯茎を切り開いた場合や縫合が必要となった場合には、歯茎を糸で縫います。

<h2>智歯(親知らず)抜歯の所要時間</h2>
智歯(親知らず)抜歯にかかる所要時間は、抜歯する歯の位置や状態、抜歯の方法などによって異なります。
・歯が真っ直ぐに生えていて、抜歯が困難になるような理由がない場合は、抜歯自体にかかる時間はおよそ 10~15分 ですが、麻酔から抜歯後の消毒の時間まで トータルでは30分から1時間 が一般的です。
・横向きや斜めに生えている場合や、歯茎に覆われている場合は、歯茎を切り開いたり、骨を削ったりする必要があります。この場合は、抜歯にかかる時間は 30分から1時間以上 かかる場合もあります。
・顎骨の中に埋まっている場合や、歯根が骨に癒着している場合は、さらに難易度が高くなります。この場合は、抜歯にかかる時間は 1時間以上 かかることも多いです。

<h2>まとめ</h2>
智歯(親知らず)抜歯後は痛みや腫れが生じることがありますが、痛み止めや冷却などで対処できます。抜歯後の注意点としては、傷口を清潔に保つことや、激しい運動や飲酒などを控えることなどがあります。
智歯(親知らず)は、正常に生えていても問題が起こりやすい歯です。智歯(親知らず)の状態によっては、抜歯した方が健康や美容に良い場合もあります。智歯(親知らず)抜歯について悩んでいる方は、歯科医院で相談してみてください。

投稿者: 柏木歯科医院

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