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2023.10.20更新

 

【目次】
歯並びの悪さの種類
顎と歯の大きさが不調和な場合
上顎と下顎の位置が不調和な場合
二つの不調和が合わさったもの
歯並びの悪さからくる問題点
顎と歯の大きさの不調和による歯並びの問題点
審美的な問題点
プラークコントロールが不良
治療の困難性
顎の位置の不調和による歯並びの問題点
審美的な問題点
咀嚼(そしゃく)の問題点
歯と顎関節への悪影響
まとめ


【内容】

<h1>歯並びが悪いとどうなるの?</h1>
鏡や写真を見た時、思わず自分の口元が気になったり、歯並びが悪いと思ったりしたことはありませんか。歯並びは一つの個性です。ですが、歯並びが悪いままだと、個性とは別にデメリットが生じることがあります。今回は、歯並びが悪いままだと、どんな悪影響があるのか説明します。

<h2>歯並びの悪さの種類</h2>
「歯並びが悪い」と言っても、歯並びの悪さにも種類があります。そして、それぞれによってデメリットや注意点は異なります。まず、「歯並びの悪さ」の分け方について説明します。

<h3>顎と歯の大きさが不調和な場合</h3>
一つ目は、歯が綺麗に整列していないものです。これは、歯の土台となる顎と歯の大きさの不調和が原因で起こります。顎の骨が小さく、歯が並ぶ隙間がない場合、生えてくる歯は狭い隙間から生えてこなければなりません。そのため、狭い隙間から生えるために、歯が捻れて生えてきたり、歯が前後の歯と重なって生えてきたりします。その結果、歯並びはガチャガチャとした複雑に入り組んでいるようになります。
また、歯と歯の間に隙間がある場合も、この顎の骨と歯の大きさの不調和が原因です。通常の顎よりも大きいため、歯が生えてきても隙間が空いた状態のままになります。
このように、顎と歯の大きさが不調和な場合は、通常矯正治療だけで治療を行います。

<h3>上顎と下顎の位置が不調和な場合</h3>
二つ目は、上顎と下顎の顎の位置に不調和がある場合です。この場合、歯は一見綺麗に並んでいるように見えます。しかし、噛み合わせてみると大きく出っ歯だったり、受け口だったりします。
これは、上顎と下顎の位置が適正でないことから起こります。上顎に対して、相対的に下顎が出ていれば受け口、下がっていれば出っ歯や顎なしになります。
また、噛んだときに奥歯だけが噛んでいて、前歯に隙間が生じる開咬(かいこう)もこれの一部です。
この場合には、通常の矯正治療だけではなく、顎の手術なども治療の選択肢となります。

<h3>二つの不調和が合わさったもの</h3>
顎と歯の大きさ、そして上顎と下顎の2つの不調和が合わさったものです。歯も綺麗に並んでおらず、噛み合わせた時の顎の位置関係も適正でない場合です。

<h2>歯並びの悪さからくる問題点</h2>
それぞれの場合で、気をつけることは異なるため、分けて説明します。
<h2>顎と歯の大きさの不調和による歯並びの問題点</h2>
<h3>審美的な問題点</h3>
顎の骨と歯の大きさに不調和があるため、歯が綺麗に並ぶことができません。特徴的なのが、八重歯です。八重歯は犬歯ですが、両隣の歯が先に生えてくるため、生える隙間がない場合、表面に飛び出て生えてきます。このような歯並びの場合、審美的な問題が出ます。

<h3>プラークコントロールが不良</h3>
また、歯と歯が重なっている場合、重なった部分の歯磨きが難しくなります。そのため、どんなに丁寧に歯磨きをしても、プラークを落とすことができず、結果としてう蝕や歯周病に罹る可能性が高まります。

<h3>治療の困難性</h3>
このような歯並びの場合には、う蝕や歯周病の治療も難しくなります。歯が重なっていることで、器具が届かない場所ができてしまうため、治療がどうしても中途半端になってしまいます。
精度の高い治療が難しい場合、治療後の予後が不良になることもあり、歯の寿命自体を短くしてしまう可能性があります。

<h2>顎の位置の不調和による歯並びの問題点</h2>
<h3>審美的な問題点</h3>
顎の位置が不調和な場合、口を開けなくても下顎が下がって顎がないように見えたり、受け口と言ったように不調和が目立ちます。これが審美的な問題となります。

<h3>咀嚼(そしゃく)の問題点</h3>
極端な受け口や出っ歯、または上下の歯を噛み合わせた時に上下の歯の間に隙間ができる開咬の場合、前歯で食べ物を噛み切る事ができません。そのため、普段の食事では奥歯を使ってご飯を食べます。日常的には問題ないですが、人よりも咀嚼回数が少なかったり、咀嚼不良のまま食事を摂取するため、消化不良となります。
しっかり噛んでご飯を食べることが、認知症予防にもなるため、健康寿命を考えた場合にはしっかり噛める口の中を作っていくことが大切です。

<h3>歯と顎関節への悪影響</h3>
上顎と下顎がバランスよく当たらないため、どうしても前歯や奥歯など部分的な場所への負担が大きくなります。そのため、負担のかかる歯に痛みが出たり、歯の一部が耐えきれず割れてしまったりすることがあります。また、アンバランスな状態は顎の関節にも影響を与えることがあります。口を大きく開けた時などに、顎の痛みや引っ掛かりを感じ開けられない、といった症状が出ることがあります。

<h2>まとめ</h2>
今回は、歯並びが悪いままだとどうなるのかを説明しました。歯並びの悪さは、見た目の問題だけではありません。長期的に見た時に、歯の寿命や、顎関節症などの病気の出現に影響します。また、しっかりと噛めない場合、認知症のリスクが上がるという報告もあります。もしもご自身や子供の歯並びが気になる場合には、矯正治療などを検討されてみてはいかがでしょうか。現在の矯正治療は以前より進化しており、昔のように長い間金属のワイヤーを付けているだけではなく、患者の負担が少ない目立たないマウスピース型の矯正治療もあります。
もし機会があれば、歯科医院を受診し相談してみてはいかがでしょうか。

投稿者: 柏木歯科医院

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