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2023.04.21更新


歯科医院に関する話題でよく聞かれるものの一つに、「治療中、水が口の中に溜まるのが苦手」というのがあります。

理由は、水が喉に流れてむせてしまったり、また溺れたように息苦しく感じてしまったりすることによります。

中にはパニックになってしまい歯科治療が続けられない、という方もいらっしゃいます。

このように、治療中に溜まる水がどうしても苦手な場合、歯医者に行くのが毎回不安になったり、億劫になったりしている方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、そういった方に向けて、安心して歯科治療を受けるどういったことを意識すればいいのか、お伝えしていこうと思います。

また一方で、上記のような患者様が来院された場合、歯科医院のスタッフ側も配慮して行う対応方法というのがあります。

実際に歯科医院側が患者様へどのような対応を取るのか、というのも予め知っていただくと、より不安感が軽減され歯科治療を受けられると思いますので、是非参考になさってみて下さい。

落ち着いて歯科治療を受けるために
なるべくリラックスして歯科治療を受けるために、意識しておくとよいポイントをいくつかご紹介していきます。

鼻呼吸・腹式呼吸を意識する
治療中はバキュームという器械でお水を吸いながら処置を行いますが、それでも多少の唾液やお水は喉に溜まってしまうことがあります。

その際「息ができない」と感じる方は、「口呼吸」になっている可能性が高いです。

この口呼吸のまま治療すると、どうしてもお水で気道がふさがれ、むせたり、溺れるような状態に陥ってしまいます。

ですので、歯科治療中は必ず鼻呼吸をするように意識して下さい。

腹式呼吸を意識するとより鼻呼吸がしやすくなります。

一方で、鼻炎やなんらかの鼻疾患がある方は、常に口呼吸になっていることが考えられるので、そちらの治療からしっかり行う必要があります。

歯科医師に水が苦手な旨を予め伝えておく
治療を受ける前に、予め歯科医師に治療中のお水が苦手であることを伝えておくことをおすすめします。

この後の項目でもお話しますが、歯科医師をはじめ、治療に携わるスタッフ側も、予め患者様の治療における不安点を知っておくと対応がスムーズにできます。辛い時は我慢せずに伝える

治療が進んでいく中で、苦しくなってきたり、辛くなってきたりしても、我慢される方がいらっしゃいます。

ただ、その我慢も耐えられなくなり、歯を削っている途中などに急に咳き込んでしまったり、顔を動かしてしまったりすると、器具が口腔内の粘膜にあたり傷つけてしまうことがあり、非常に危険です。

中には今進めている治療を中断させてしまうかも、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、何より安全に治療を進めることが大切なので、是非遠慮せずに歯科医師に知らせるようにしましょう。

歯科医院が治療中のお水が苦手な方に行う対応
上記でお伝えしたように、歯科治療中のお水が苦手な方には、歯科医院でも無理なく治療が進められるような対応を取っていきます。

以下に、よく行われる対応についてご紹介していきます。

①排唾管を入れる
片側の口角に、U字型に折り曲げて引っ掛けて使用する細いバキュームです。

「排唾管」と呼ばれ、口角に引っ掛けて設置しておくと持続的に唾液やお水を吸うことができます。

バキュームと併せて使用することで、口の中にお水が溜まっていくのをより防ぐことができます。

②顔を横に向ける
正面を向いたまま仰向けになっていると、お水がそのまま垂直に喉、気道の方に流れてしまうといった誤嚥のリスクがあります。

お水をお口に溜めておける方であれば大丈夫ですが、今回のように少し不安がある方については、なるべくお水が喉に流れこまないように、顔を横に向けるようにしながら処置を行うなどの対応をすることがあります。

③チェアを少し起こす

こちらの対応も、顔を横に向けるという対応と同じ目的です。

完全にチェアを水平に倒さずに、少し上体を起こした状態で治療することで、少しでもお水が溜待ってきた時の誤嚥を防ぐことができます。

④こまめに休憩をはさむ
息苦しさや、不安感を軽減させながら治療を進めるために、やや多めにお口を閉じるタイミングを取り、休憩できるような対応を取ります。

休憩がこまめにあるとわかるだけで、患者様も安心できることが多く、結果的にスムーズに治療が進みます。

歯科治療が苦手にならないために
ここまで、患者様に意識していただきたいこと、一方で、歯科医院ではどういった対応をとっているのか、についてお話ししてきましたがいかがでしたでしょうか。

歯科では歯を削ったり、付着している汚れや歯石を除去するために歯科専用の器械を使用しますが、その際にお水を一緒に使うシーンが多くあります。

お水が使われるのは、歯と器具の間で発生する熱を冷まし、歯へのダメージを防止する目的があります。

ですので、歯科ではお水無しに治療をするということはほぼなく、治療中のお水が苦手な方にとっては歯科治療自体が苦痛に感じてしまうかもしれません。

ただ、今回お話ししたように、患者様ご本人だけでなく、歯科医院においても対応できることが多くあります。

是非今回の記事を参考にしていただき、少しでも安心して歯科治療に臨んでいただければと思います。

 

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投稿者: 柏木歯科医院

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