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2018.10.10更新

こんにちは、柏木歯科医院です。

今回は虫歯にならない攻めのセルフケアということをお話させて頂ければと思います。

 

歯のセルフケアのポイントは攻めのセルフケアと

守りのセルフケアをうまく使いこなすことです。

守りのセルフケアは主に歯磨きで、ついてしまった汚れの取り方の工夫などが上げられます。
対して攻めのセルフケアは食べる前に歯を強くしたり、唾液をたくさん出したり、おやつの食べ方のなど
積極的に歯のセルフケアをしていますね。
守りのセルフケア攻めのセルフケアうまく使いこなして、虫歯予防しましょう。


虫歯になる条件は

①歯の質、唾液などのその人の体の状態 衛生士
②虫歯菌の数 
③食べ物 食習慣 

この三つの条件が悪い方に重なると虫歯になります。
ですからそのうちどれかを押さえておけば虫歯にはなりません。極端な話ですが、
虫歯菌がうじゃうじゃいても、歯が強かったり、唾液がたくさん出て、虫歯菌を流してしまえば虫歯にならないし、何も食べなければ虫歯にはなりません。まあそんなことはできませんよね。これからご家庭で出来る対策をいくつか話していきましょう。

①歯の質、唾液についてです。

まずは歯の質についてです。

歯の質を強化するにはフッ素がとても有効的です。歯に塗るフッ素はフッ化ナトリウムと言います。このフッ化ナトリウムが歯の主な成分であるハイドロキシアパタイトとくっついて虫歯菌が出す酸に溶けにくい強い歯になります。

なぜフッ素が虫歯予防に有効であるとわかった理由は、とある国の川の流域にある集落だけ虫歯が異常に少ないところがありました。その人たちが飲んでいる川の水の成分を調べたところ、フッ素の含有量が通常より高く示していました。そこでのフッ素の虫歯予防の有効性が研究され、現在に至っています。フッ素は薄い濃度で
毎日歯につけるのが有効です。以前歯磨き粉に入っているフッ素の配合量は1000ppmが上限でしたが、昨年の3月より厚生労働省より1500ppmまで可能となりました。
これは欧米と同じレベルとなりましたので、もう店頭には出ていると思います。
歯磨き粉のほかにはスプレー状のものうがいするものもあります。スプレーはレノビーゴといって歯ブラシの後にお口の中でシュッとスプレーをするタイプです。小さい子には好評ですね。

ネットでも販売してます。一番左の洗口剤は1日1回寝る前に使うのがおすすめの者です。

次に唾液についてです。

唾液は様々な働きをするのですが、その中でも3つ
洗浄作用 (食べカスや細菌を洗い流す)
抗菌作用 (唾液の成分がバイ菌を押さえる)
PH緩衝作用(急激なPHの変化を戻す)

PHと言うのは酸性度で中学の理科で習ったと思います。数値は1~14 数字が少ない方が酸性の程度が高く
中性は7です。甘いものを食べるとバイオフィルムは酸性に傾きます。これを唾液の力で20分程度かけて戻していきます

唾液は年をとるごとに唾液腺が細くなるために減っていきます。そうなると口の中は乾燥しやすくなり、食べかすも唾液で流れなくなってきます。
そうなるとプラークがつきやすくなり、歯ブラシも丁寧にしていかなければなりません。
唾液が出ない場合唾液腺マッサージをすると効果的です。
唾液腺のマッサージ
※岡山市歯科医師会提供

 

 


②虫歯菌の数についてです。

虫歯菌には歯ブラシで徹底的に除去することはもちろんですが、キシリトールガムを上手に使うことが有効的です。

バイオフィルム中の虫歯菌が砂糖を使って出す酸で虫歯になります。しかしキシリトールですと虫歯菌は取り込むことが出来なくなり、死んでしまいます。ですから、夜寝る前は唾液が流れなくなり、一番危険なときにキシリトールガムを食べて寝ると言うのは理にかなっているのですね。このキシリトールガムを含めいろんな食品にはいっていますが、キシリトールの成分が50%以上できれば90%は入ってないと虫歯予防の効果はないと言われています。ですから買うときは広告に騙されないように、成分表をよくみてキシリトールの含まれている量を確認してみましょう。

ガムつながりでリカルデントとポスカの仕組みについてです。こちらの方はこの部分唾液の中に溶け出した歯の成分であるカルシウムとリンそれをガムの中に入れて、歯の表面から取り込ませようとして作ったガムです。つまり表面に出来た小さい虫歯をガムの成分で補うことができるというのが、セールスポイントですね。これには歯科用という物が有り、リカルデントはカルシウムとリンが含まれているのが2倍、ポスカはフッ素が含まれた物が販売されています。皆さんはなんとなく歯によさそうだから買っていたと思われていたと思います。歯医者から見ると興味深い開発であるなあと思います。

 

 

 

 


③食べ物・食習慣についてです。

これについては昔から甘い物は食べ過ぎないとよく言われています。でもなかなか難しい物ですよね。


間食回数について

食べ物を食べるとお口の中では脱灰、再石灰化を繰り返して行われており、そのバランスが崩れると虫歯が進行していきます。

左の図がオレリーのグルコースクリアランステストといって、口の中の歯垢(プラーク)バイオフィルムのPH(いわゆる酸性度)を調べた物です。

PHは先ほどの唾液の働きの中で出てきたように口の中は7と中性を保っています。

このグラフでも赤い部分が酸性で、ここのエリアにあるときは虫歯が進んでいます。

これは唾液の力により20分ぐらいから徐々に上に上がり、40分ぐらいで元に戻っていきます。もちろん食べてすぐ磨けば、これはおこりません。

※GC友の会 「デンタルなぜなに」しかし間食回数が多く、つねに甘い物が口の中に入っていた場合、それだけ危険な地帯に歯がさらされている。と言うことをご理解頂けると思います。また最後には食べたまま寝てしまっています。寝てしまうと唾液が泊まってしまうので、歯は虫歯菌にやられ放題になってしまっています。でも人の習慣を帰るのはなかなか難しいと思います。ですから少しずつ変えていってください。たとえば、甘いものをキシリトールガムに半分だけかえてみるとか、時間を決めて食べる。食事が終わったあと一緒に食べるなどができるのではないでしょうか?


当院は予防歯科に注力した歯医者さんです。小田原のみなさまお口の健康を願い、上記のようなセルフケアのアドバイスやケアを続けたくなるような予防のメニューを豊富に揃えております。
http://www.kashiwagi-dc.jp/prevention/

ご興味のある方は是非お気軽にご来院ください。

 

投稿者: 柏木歯科医院

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