消化器の始発駅の口が、途中下車駅の食道や胃また終着駅の大腸を守っています。よく噛んで食べることにより食物は歯の物理的作用により細かく砕かれ、唾液の化学的作用、アミラーゼという消化酵素により分解され、食道の通りをスムースにし、胃の中の食べ物の負担を軽減します。通常の食べ物は、このようにいきますが、食物繊維は、胃や小腸では消化されず、終着駅の大腸へと進みます。
食物繊維は大腸を刺激したり、お掃除をしてくれます。
それによって、便秘や大腸炎、ひいては大腸がんの予防にも役立っているのです。日本人がアメリカ人に比べて大腸がんが少ないと言われるのはゴボウなどの根菜類や昆布などの海藻類を食事に取り入れることが多いからです。しかし、根菜類や海藻類はややもすると消化が悪く、正しく摂取するためには良く噛まないと消化されません。口の中に食べ物が入ったとき、いつでもよく噛めるようにしておくことが大腸を快適にしてあげることであり、大腸がんの予防にもなるのです。栄養は点滴等で血管から摂るより口から摂ったほうが有効で免疫力がつきます。普段から噛める口にしておきましょう。
2023.02.21更新
よく噛んで大腸がんを予防しよう!
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